Nigel Cabourn
2012 年の Dr. マンソン・ブーツに続く、レッド・ウィングとナイジェル・ケーボンのコラボレーション第二弾は、 第一次世界大戦時に英国軍のコンバットブーツとして造られていたB-5 ブーツに着想を得て、 それに両ブランドのテイストを加えてチャッカブーツに仕上げた、「マンソンB-5 チャッカ」。 この英国軍のB-5 ブーツを、チャッカブーツに仕上げるに当り、レッド・ウィングとナイジェル・ケーボンは、この英国軍ブーツと同時代にアメリカ軍で使われたミリタリーラストであるマンソン・ラストを用い、 B-5 ブーツ同様、先芯を使わない仕様とし、その時代にアメリカのワークブーツの主流であったつま先のスタイル、キャップドトゥを採用しました。 マンソン・ラストは本来つま先の高さがあるタイプのラストですが、先芯を使わずに仕上げたことで、 そのボリューム感は控えめで、また履きこむと少しずつつま先が低くなってきます。 レザーには、レッド・ウィング社の自社タンナーでなめし、仕上げられたかつての英国軍のB-5 ブーツに使われたオイルを含ませたスウェードレザーに似たラフアウトレザーであるホーソーン「ミュールスキナー」を使用しました。 他ブランドとのコラボレーションを滅多にしないブランドとして知られるレッド・ウィング。 異なった業種の異なった文化を持つ二つのブランドがコラボレーションをして、 双方のブランドのアイデンティティをひとつの商品に体現するのは、簡単なことではないと考えているからです。 お互いがその道のスペシャリストとして妥協の無い活動を行っており、理解し合い、 リスペクトし合うからこそ実現した本コラボレーションをお楽しみください。
1949年イギリス生まれ。 17才でニューカッスル・アポン・タイン大学のファッション学科に入学。 ファッションキャリアのスタート地点に立つ。 カレッジの最後の年に自らの会社"CLRICKET CLOTHING LTD."を起ち上げる。 3年後にはパリで行われたメンズウェアショー"S.E.H.M"に出展。ハリス・ツイードを使ったコレクションを発表。 本格的に海外への展開を開始。 1996年ロンドンのコベント・ガーデンにNigel Cabourn一号店をオープン。 ナイジェル・ケーボンのコレクションは現在ふたつのラインで展開されている。 ひとつは日本で生産されている。"Main Line メイン・ライン"。もうひとつがイギリスのメーカーで可能な限りイギリス産の生地を使って生産する"Authentic Line オーセンティク・ライン"である。 どちらもナイジェル自身によるデザインとなっています。