Nigel Cabourn
生地はリネン。フラックスはフレンチリネンです。 フラックスとは植物の茎のカワである靱皮(じんぴ)を、流水に晒すなどして繊維質を取り出した物の名称です。ちなみにコットンは綿花をつみ取って、ほぐしてスライバー(短繊維の流れを揃えた棒状の脱脂綿のようなのもの)にします。麻の靱皮からフラックスを取り出し、麻のスライバーと成すまでは、コットンより遙かに時間と手間がかかります。コットンに比べ麻が高価であるのはこのためです。 一方で、綿花も麻も収穫を前提とした農作は同様に手間を要しますが、植物としては麻の方が遙かに強く強靱な生命力があります。一定の量と質を求めて綿花を栽培する場合、定期的な水や肥料の世話、雑草や害虫の除去など育成の手間がかかります。農家が稲作や麦などに対し手間と時間を掛けている事と同じ理屈です。しかし、麻は生命力が強いので栽培に他の植物ほど手間がかかりません。そのため歴史的に見れば 麻の方が人間とのつきあいはずっと古いのです。恐らくは自生した麻から繊維を取り出し、釣り糸等の道具とし、それを織って布にしたのが最初ではないかと思われます。人類文化の起源であるチグリス・ユーフラテス川に挟まれた地域に、道具としての麻の発祥はあるのでしょう。LINENという文字が、やがて、線、糸を示すLINEの語源となっている事からも、麻の根元的な存在を見る事ができます。
1949年イギリス生まれ。 17才でニューカッスル・アポン・タイン大学のファッション学科に入学。 ファッションキャリアのスタート地点に立つ。 カレッジの最後の年に自らの会社"CLRICKET CLOTHING LTD."を起ち上げる。 3年後にはパリで行われたメンズウェアショー"S.E.H.M"に出展。ハリス・ツイードを使ったコレクションを発表。 本格的に海外への展開を開始。 1996年ロンドンのコベント・ガーデンにNigel Cabourn一号店をオープン。 ナイジェル・ケーボンのコレクションは現在ふたつのラインで展開されている。 ひとつは日本で生産されている。"Main Line メイン・ライン"。もうひとつがイギリスのメーカーで可能な限りイギリス産の生地を使って生産する"Authentic Line オーセンティク・ライン"である。 どちらもナイジェル自身によるデザインとなっています。
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