EVENT
写真家・名越啓介の展覧会『ON THE LINE』をPHAETON&TEATONにて開催致します。 名越啓介は、19歳で単身渡米し、スクワッター(不法占拠者)や、世界の辺境地域やマイノリティで生活をともにしながら写真を撮り続ける写真家で話題作を数多く発表しており、PHAETONが発行する雑誌、大勉強vol,4〈死生ってる?〉では死生観に関する写真、文章を寄稿してもらい話題を集めた。今回の展覧会では、PHAETONとTEATONの2会場で開催。PHAETONでは、名越啓介の数ある作品群からPHAETONの為に選定したプリントを展示、販売。TEATONでは、22年2月に約3週間、アメリカのトレインライダー(貨物列車で生活している人たち)と共に生活し撮影に及んだ新作『ON THE LINE』展示、販売致します。 PHAETONでは、今までの名越啓介のスタイルというべき被写体の魅力が伝わる作品を。TEATONでは、作家本人が自身と向き合う事でにじみ出た、今までと180度違う新しい作品を視覚と聴覚を刺激する展示方法で空間を構成予定。双方の場所で観る作品の対比も見どころの一つ。ここでしか体験出来ない展示をご覧ください。 そして10月22日は、名越啓介と坂矢悠詞人(PHAETON)による写真、視点、死生観、等のトークショーも開催致します。充実した1日をPHAETONとTEATONでお過ごしください。 以下は名越啓介本人のNOTEから抜粋。
ON THE LINE 今までの過去を清算しなければならない 誰しもが思ったことのあること ずっとそこにいても始まらない もうその時が来た。 人を傷つけたことがわからなかったこと 嘘をつきつづけてきたこと 心の中にしまいこんでしまって 自分の心を見失ってしまった。 もうつつみかくす必要はない いい人を演じる今までの アウトサイドは脱ぎ捨てても 自分のことなど誰も知らない 気にしているのは自分だけ。 一度死んでしまった。 素直に向き合う時が来た もう過去の自分はいらない。 おさらばして新しい自分を愛す時がきた。 もう一度自分を信じる勇気を持つこと 可能性を引き出せることがもっとできるはず。 信じることを愛する時が来た。 時代は待ってくれない 目の前を流れる風景は過去に向かって 轟音たて走りつづける。 貨物列車の中は暗くて景色もろくに見えない。 目の前が何もなくなったとしても、 心を開いて内側から滲みでてくる 自分にシャッターを押せばいい。 焦らず心の静けさをしっかり持つこと。 目の前の人を愛すること。 このレールは一本の刃物のように、 鋭く、細く、輝いている 線上の綱渡りは、人生そのものだと錯覚する。 過去に向かって走った先に、未来はきっとある。 懐かしい未来に出会うために 生きとし生けるすべてを信じよう。 すべてを愛していく。 そして、あなたが笑ってくれると信じている。
世界の辺境の地で住み込み撮影をする写真家。 TBS系「クレージージャーニー」にも出演。 世界で撮影する日々を発信。