Nigel Cabourn
英国陸軍のヴィンテージバトルドレスパンツ。 官給品であるミリタリーウェア(その中でも50年、100年の時を経て現存する傑作ヴィンテージウェア)、そして通常私たちが街着などとして身に着けるウェア。 それら両者の違いを実に判りやすいかたちで示してくれたのが本製品のベースとなったヴィンテージウェアです。英国ミリタリー独特のボタン付き待ち点きの縦長ポケット、裏から補強布を充てられたフラップ付き尻ポケット等のディティールがありますが、最も目を惹くのはウエストの2本ベルトでしょう。 ベルトループを持ちながら、しかも精密に設計されたダブルベルトは言うまでもなくパンツ本体をしっかりとウエストに固定させるためのディティールです。ベルトループに通したベルトは武器、弾薬、装備品などがぶら下がります。しっかりと固定はされていますが激しい動きの中で当然それらはベルト自体を引っ張り、その張力は多くの場合パンツを体から「緩める」方向に向かいます。戦場では正に一瞬の緩みは命取りになるかもしれません。そのためそれらの動きとは別に独立してパンツ本体をしっかりと体に固定するために考え出されたディティールです。しかも身頃と同じ生地で作られたベルトは2本。1本ではなく2本になっているのは強烈な負荷を分散させ2本で耐える事で万一にも壊れないようにしたため。 究極の状況でも最大限着用者を守る事を最優先する。その最優先事項に揺らぎはなく、製造工程が難しいことや通常の街着に比べてはるかにコストとが掛かることの優先度は、はるか下です。その時々のファッション性や、売りやすい買いやすい価格であるために製造するコストを抑える事は考慮されていません。
1949年イギリス生まれ。 17才でニューカッスル・アポン・タイン大学のファッション学科に入学。 ファッションキャリアのスタート地点に立つ。 カレッジの最後の年に自らの会社"CLRICKET CLOTHING LTD."を起ち上げる。 3年後にはパリで行われたメンズウェアショー"S.E.H.M"に出展。ハリス・ツイードを使ったコレクションを発表。 本格的に海外への展開を開始。 1996年ロンドンのコベント・ガーデンにNigel Cabourn一号店をオープン。 ナイジェル・ケーボンのコレクションは現在ふたつのラインで展開されている。 ひとつは日本で生産されている。"Main Line メイン・ライン"。もうひとつがイギリスのメーカーで可能な限りイギリス産の生地を使って生産する"Authentic Line オーセンティク・ライン"である。 どちらもナイジェル自身によるデザインとなっています。
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