Nigel Cabourn
コットンとヘンプの混紡糸を使用し細番で高密度に打ち込んだウェザークロス。 ヴィンテージのドイツ陸軍山岳部隊のスノースモックをベースにしたデザインです。 ドイツは国土の南方がスイス、リヒテンシュタイン、オーストリアに面していますが、その国境線の多くがアルプス山脈上にあります。そのため急峻な地形が戦略上の要地となり、隣国の多くの国と同様に伝統的に山岳部隊が発展しました。より強靭な体力や経験を求められるため山岳部隊はほとんどの国においてエリート部隊として知られています。 体全体をすっぽりと覆うスモック仕様になっており雪上で意外に目立つ頭髪や顔周りを完全に覆う事ができるフードがセットされています。前身頃から上部に立ち上がったパーツは呼吸器系をカバーするよう考慮されています。オリジナルではシューレースのように紐で編み上げる仕様ですが、本製品ではファスナーに置き換えています。スモックタイプであるために、雪や風の侵入をシャットアウトしますが、同時に中に着用した洋服のポケットなどが使いづらいという弱点もあります。そのため煩雑に出し入れの必要な装備品のために、かがんだ状態でも取り出しやすい胸部に大振りのフラップ付きポケットが三つ配置されています。雪上と岩盤のそれぞれの状況に応じたリバーシブル仕様です。
1949年イギリス生まれ。 17才でニューカッスル・アポン・タイン大学のファッション学科に入学。 ファッションキャリアのスタート地点に立つ。 カレッジの最後の年に自らの会社"CLRICKET CLOTHING LTD."を起ち上げる。 3年後にはパリで行われたメンズウェアショー"S.E.H.M"に出展。ハリス・ツイードを使ったコレクションを発表。 本格的に海外への展開を開始。 1996年ロンドンのコベント・ガーデンにNigel Cabourn一号店をオープン。 ナイジェル・ケーボンのコレクションは現在ふたつのラインで展開されている。 ひとつは日本で生産されている。"Main Line メイン・ライン"。もうひとつがイギリスのメーカーで可能な限りイギリス産の生地を使って生産する"Authentic Line オーセンティク・ライン"である。 どちらもナイジェル自身によるデザインとなっています。