Phaeton Book Corner
「restaurant eatrip」と「the little shop of flowers」、東京・明治神宮前の同じ敷地に隣り合わせでともに歩んできた2人が、 まだ見ぬ日本を求めて旅をした、アルバムのような、料理と装花のドキュメント・ブック。 本書は10年来のビジネスパートナーであり、現在、東京・原宿の鬱蒼とした樹々に囲まれた一軒家で、レストラン「restaurant eatrip」と、 その庭で花屋「the little shop of flowers」を営む2人がこれまでさまざまな土地で経験してきた、料理と装花で空間をしつらえるためのレ シピとなるような本です。 旅は、いつも2人の感性を膨らませてきました。見知らぬ土地で感性を開き、そこにあるものにどんな美味しさ、美しさを見出すか。 今回、金沢、根室、鎌倉、軽井沢の4つの土地と季節を訪れ、植物・食材との出合いを料理と装花で形にしていきました。 これは、そのライブを追うドキュメントでもあり、大きな意味では、女性が味わい深い人生を送るための指南書にもなり得るような一冊です。 restaurant eatripとthe little shop of flowers、東京・明治神宮前の同じ敷地に隣り合わせでともに歩んできた私たちにとって、この本 づくりは、料理と花というすぐに消えてなくなるものと日々向き合い、遠く離れた土地へと赴き、これまでお互いに何をどう見て感じてきた のかを、ひとつの形にまとめながら確かめ合う作業でもあった。 (序文より抜粋)
おもてなし上手の母のおかげで、いつも来客の絶えない家庭に育つ。料理が人を楽しくすることを自ずと身につけていたこともあり、自然に料理の道へ。料理研究のための渡英時には、食べることに言葉はいらないことを実感する。現在は、フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰。レセプションパーティなどのケータリングフードの個性的な演出や、料理教室を行なうほか、アートとして食を捉えた雑誌やラジオ、テレビなどの連載等、食の可能性を多岐にわたって表現し、その愉しさを世に伝えている。2009年映画「eatrip」で初監督をつとめ、現在海外でも上映されている。
『ザ・リトル・ショップ・オブ・フラワーズ(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS)』主宰。インテリアショップやファッションプレスなどを経て、2010年に週末だけのフラワーショップを東京・代々木上原にオープン。2013年に東京・原宿に移転。花をもっと日常的に楽しんでもらいたいというコンセプトから、日々のちょっとした花贈りをはじめ、展示会やパーティの装花、結婚式の装飾・演出まで、花をプロダクトと捉えたアレンジなどを独自のスタイルで展開している。